美しくなりたいという願いは、多くの女性が抱いています。また、近頃は、男性でもエステに通う人が増えてきています。エステの中でも脱毛は気軽に行える施術として人気を集めていますが、施術件数が増えるに伴って相談件数も増えているのが現状です。
2019年に被害の拡大が懸念されています。実際に、どのようなトラブルが起きているのでしょうか?この記事では、脱毛エステ詐欺の実態や被害の状況、エステトラブルの解決方法などをまとめて解説します。
騙されたお金を
MatoMaで返金してもらおう!
20秒でできる簡単登録
無料登録はコチラ
脱毛エステ詐欺の被害状況
全国にある消費生活センターには、
2012年以降の5年間で、脱毛エステの詐欺被害を受けたという相談が964件寄せられています。
2013年度には相談件数は減少しましたが、さまざまなエステサロンの登場によって、2016年度から相談件数が再び増加しています。相談件数の内訳を分類すると、エステで受けた脱毛による被害が680件、医療機関で受けた脱毛による相談が284件でした。
【脱毛エステに関する相談件数】
|
エステサロン | 医療機関 |
2012年度 |
54件 | 147件 |
2013年度 | 46件 | 164件 |
2014年度 | 61件 | 143件 |
2015年度 | 53件 | 117件 |
2016年度 | 70件 | 109件 |
引用元:独立行政法人国民生活センター
脱毛エステサロンへの苦情内容
消費者生活センターには、脱毛エステ(VIO)に関する被害の相談が相次いでいますが、最近の苦情内容としては次のようなことが挙げられます。
【苦情事例】
・全身のムダ毛処理をしたくてレーザー脱毛をした後、出産したところ、母子とも
C型肝炎に感染していた。大きな病院で再度検査したところ、病院で「エステで感染した例もある」と聞いた。家族の中の他の者は感染しておらず、原因が思い当たらない。
エステ会社は否定したが全額返金するという。
・駅で「無料で受けられるエステがある」と勧誘を受けて施術を受けたら、強引な契約に迫られた。解約しようと思っても解約に応じてもらえず、次回の予約の勧誘が行われて困っている。ニュースで自分と同じような被害に遭っている人もいることを知った。
引用元:独立行政法人国民生活センター
脱毛エステ詐欺の問題点
脱毛エステに関する詐欺被害が増えているようですが、なぜ、このようなトラブルが増え続けているのでしょうか?ここでは、脱毛エステ詐欺の問題点について詳しく解説します。
施術前の説明が不十分
エステの施術を受けることで、なりたい自分に近づいていくことは可能かもしれませんが、アトピーを持っている方などがエステを受けてしまうと
皮膚トラブルなどが起きてしまうリスクがあります。
そのようなリスクの説明が不十分であった場合「こんなことが起きるとは思わなかった」とトラブルが発生してしまいます。実際に、消費者生活センターへの相談内容にはレーザー脱毛での火傷や薬品による肌のかぶれなどが挙げられています。
トラブルが発生した場合の対応が不適切
脱毛エステにはコースが用意されていて、コース料金を前払いするのが一般的です。脱毛コースを契約して料金を支払った際に
「数回施術を受けたけれど、想像していたよりも効果が出ないため解約したい」という考えに至ることもあります。解約をしようとエステサロンに問い合わせをしても、解約に応じてくれないエステサロンも実在するようです。
また、火傷や炎症などのトラブルが発生した際に解約や返金を求めても、応じてもらえず、施術の継続を提案されるというトラブルも発生しています。トラブルが発生した場合の対応が不適切な点が問題点として挙げられます。
医療法等の関連法令に抵触する広告
エステ店の美容医療サービスは、
特定商取引法のみならず不当景品類及び不当表示防止法の規制の対象となり、実際のものと比較して内容や価格が著しく優良であると表示したり、有利であると誤認を与えるような広告は禁止されています。
また、医療機関が行う広告に関しては、
医療法の規制の対象となっており禁止される広告が定められています。
また、脱毛にはエステサロンと医療機関の2つがありますが、エステサロンのホームページ上で
医療行為が行えると誤認させてしまう表示は法律違反に該当します。
【事例】
・当院に設置してある機器を使用すれば、脂肪を分解することができます
・毒素を排出して肌荒れを治療することができます
※上記のような表現は、医療行為と誤認される恐れがあるため、エステサロンの広告では使用できません。
脱毛エステを施術する際の注意点
相談件数は増えているため、被害に巻き込まれないように注意しましょう。ここでは施術する際の注意点について解説します。
エステサロンは慎重に選ぶ
エステサロンは、さまざまな種類の店舗があるため、どこに通おうか悩んでしまうと思います。すべてのエステサロンが該当するわけではありませんが、強引に契約を迫ってくる店舗や解約できない店舗も実在します。
また、医師免許がないのにも関わらず、医療行為を行うサロンもあるようです。このようなエステサロンと契約を結ぶと、詐欺被害のみならず健康被害にも巻き込まれてしまいます。
このような被害を回避するためにも、
エステサロンに関する情報収集を行い、どこに通うかは慎重に選ぶようにしましょう。インターネットやSNSで検索をすれば、気になる店舗の評判や口コミが出てくるため、積極的に情報収集を行いましょう。
ランキング形式のサイトありますが、広告で店舗側が操作している可能性があるため、実際に店舗を利用した方の意見を参考にしましょう。
無理をして続けないこと
皮膚の炎症などのトラブルが発生したら無理をして続けるのは辞めましょう。火傷や皮膚の炎症などのトラブルが発生したら、病院で診察をしてもらいましょう。
そして、医師の診断書をもらっておくと解約手続きがスムーズに行えるでしょう。
トラブルが発生した場合でも「1回目の施術で炎症してしまうのは、効果が出ている証拠で、継続していけば、そのような症状はなくなります。継続して治療をしていきましょう。」と説得をしてくるエステサロンも実在するそうです。
担当者の方から説得をされると断りづらくなってしまうこともるでしょう。
しかし、大切なことは、おかしいと感じた時点で辞めることです。無理をして続けないようにしましょう。健康被害が拡大してしまう可能性があります。
脱毛前後のケアも丁寧に行う
脱毛はムダ毛をなくす施術ですが、脱毛前後のケアが大切です。魅力的な脱毛も施術を受ければ簡単にムダ毛がなくなるわけではなく、自分自身で保湿を行ったりして準備をして整えることが大切です。
保湿を入念にしておけば、光脱毛や医療レーザー脱毛による光やレーザーが通りやすくなるといったメリットもあるようです。
また、乾燥肌の人や皮膚が弱い人は、脱毛の施術時に痛みを感じやすくなるため、炎症を起こさないためにも入念な保湿が大切になってくるのです。エステサロンとトラブルが起きた際に、脱毛前後のケアを怠っているとその点を指摘されてしまいます。そのため、脱毛前後のケアは丁寧に行いましょう。
ただし、
少しでも炎症が生じた場合には迷わずに病院に行き、医師に相談してください。
また、ケアの方法はネットなどで多数掲載されていますが全員に合う方法とは限りませんので、医師や薬剤師と相談しながら進めることをお勧めします。
脱毛エステの解約(返金)方法
「数回施術を受けたけれど効果が期待できない」「自分の肌には脱毛が合わないことがわかった」という理由で、中途解約をしようと考えることもあるでしょう。
実際に
脱毛エステは解約(返金)することができます。ここでは、脱毛エステの解約方法について詳しく解説します。
契約期間内であれば解約可能
脱毛エステは
特定継続的役務提供に該当します。特定継続的役務提供は、契約期間内であれば理由を問わずに将来に向かって中途解約することができるのです。
しかし、解約をする場合は事業者が消費者に対して違約金が請求できます。ただし、この違約金には支払い上限額が決められているので安心して下さい。
万が一、エステサロン側から高額な違約金を請求された場合は、法律で違約金の上限額が定められていることを知っていると伝えましょう。
【エステサロンの中途解約時の消費者の負担上限額】
サービス開始前:2万円
サービス開始後:2万円または契約残額の1割に相当する額のいずか低い額
※美容医療の場合でサービス開始後に中途解約した場合には5万円または契約残額の2割に相当する額のいずれか低い額
クーリングオフ制度も利用可能
契約期間内であれば中途解約ができて、お金が戻ってくると説明しましたが、中途解約する場合は店頭に脚を運んで、解約手続きをしないといけない場合があります。
悪質業者の場合は、店頭に来たお客様の解約を阻止する業者もいるようです。
実際に担当者の熱意ある説得を断りきることができないという悩みを抱えている人もいます。まずは、クーリングオフ制度を適用してみましょう。契約をし、法律で定められた
書面を受け取った日から数えて8日以内であればクーリングオフ制度が適用できます。
ハガキや書面に、クーリングオフ制度を適用したい旨その他氏名等を記載し郵送解約することができます。
クーリングオフを行なう際には、後日のトラブルを防止するために内容証明郵便を利用されることをお勧めします。
まとめ
「美しくなりたい」という願いは、女性であれば誰でも持っているものでしょう。その中でも、人気を集めているのが脱毛エステなのです。
とくに、薄着や水着になる機会が多い夏のシーズンには、脱毛エステの施術を受ける女性が増えています。しかし、脱毛にはエステサロンと医療機関の2種類があり、違いが分からないまま施術を受けてしまうとトラブルを招いてしまう恐れがあります。
エステサロンは、さまざまな店舗があるため、詐欺被害に巻き込まれないためにも、インターネットやブログでは、サロンに対するコメントが多数掲載されているので、事前に情報収集をしましょう。
騙されたお金を
MatoMaで返金してもらおう!
20秒でできる簡単登録
無料登録はコチラ