チケット詐欺の事件の報道が後を絶ちません。
チケット詐欺で実際に逮捕された事件をニュースで見かけることもあるでしょう。
実際に国民生活センターでも
注意喚起が呼びかけられています。
人気アイドルのコンサートチケットは、オークションサイトや掲示板などで多く出品されています。
また、警視庁は2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの観戦チケットの詐欺に対して注意喚起をしているのです。
警視庁も注意を呼び掛けているチケット詐欺とは、どのような詐欺なのでしょうか?
チケットを購入する際には、騙されないための対策方法はないのでしょうか?
この記事では、
チケット詐欺の
手口と対策法、最新のオリンピック観戦チケット詐欺について詳しく解説します。
また、チケット詐欺については、こちらのコラムでも取り上げておりますので、参考にしてみて下さい。
⇒チケット詐欺の状況に応じた返金請求方法や慰謝料相場まで詳しく紹介
騙されたお金を
MatoMaで返金してもらおう!
20秒でできる簡単登録
無料登録はコチラ
1.チケット詐欺の特徴
チケット詐欺とは、オークションサイトやSNSなどのインターネット上で、コンサートやスポーツ観戦の
チケットを売買する際に行われる詐欺行為です。
チケット代金を振り込んだにも関わらず、チケットが届かないというトラブルが多いです。
チケット詐欺の特徴としては、次のようなことが挙げられます。
【チケット詐欺の特徴】
⑴.1枚のチケット販売に対して複数人の相手と取引が可能で、
詐欺が発覚するまでに期間が2か月~3ヵ月以上かかるパターンも珍しくないことから、一度に多くの人から金銭を騙し取ることができる。人気のチケットの場合は、1枚のチケットで、数百人から金銭を騙し取ることも可能。
⑵.1人あたりの被害金額が少ないため、実際に被害に遭遇しても通報することが少ない。
多くの被害者が泣き寝入りすることが多い。
⑶.個人が趣味の一環として管理している掲示板上で、チケットの販売が行われているため、事件が発生してもオークションサイトと同レベルの対応や補償は望めないことが多い。
2.チケット詐欺の手口
チケット詐欺の手口について、3段階に分けてご説明します。
2-1.取引先の募集
オークションサイトやTwitterやFacebookの
SNSで、
「チケットが余りました」
「チケットを購入しましたが、都合によってコンサートに行けなくなりました」
などという理由で、
チケット購入者を募集します。
募集をしている内容を見て、詐欺なのかどうかを見抜くのは、極めて困難です。
ネット上には、誠実にチケットの売買をしようと考えている人もいれば、チケット転売を悪用する
詐欺業者も混ざっています。
2-2.取引の開始
募集内容に対して、チケット購入希望者が出てきた場合は、
メールでの取引が開始されます。
この
取引段階で、詐欺かどうかを見抜くことが大切になってきます。
詐欺の意図を持っている詐欺業者の場合は、
複数の購入者と同時に取引を行っているのです。
しかし、問題は、メールでのやり取りは複数人いるか否かが不透明なため、
最後まで確認することができないというデメリットがあるということです。
とは言え、販売者が信用にあたる人物かどうかを調べることは可能です。
相手の住所や氏名が分かる
運転免許証を提示してもらったり、コンサートチケットが手元に本当にあるのか
写真を送ってもらったりしましょう。
しかし、画像もインターネットから拾った画像を利用して悪用する人もいるため、取引開始時に100%信用できるということはあり得ません。
2-3.詐欺の発覚
交渉が成立となれば、指定の銀行口座に金銭を振り込みます。
しかし、振り込みをしたにも関わらず、チケットが届かないというトラブルにつながってしまうのです。
「チケットが届かない…」
という状況になって、初めて
詐欺であることに気づくのです。
届かないことを販売者側に伝えると
「発送に時間がかかっているため遅れています」
などと言い訳をされ、時間が経つにつれて、連絡が取れない状況になってしまいます。
3.チケット詐欺の手口に対する防止方法
入手できなかったチケットを購入できるメリットがある転売ですが、
詐欺被害が続出しています。
そのため、チケットを購入する場合は、次の点に注意をしましょう。
3-1.チケットが販売者の手元に実際にあるか確認する
販売者の手元にチケットがあるのか
確認することは
重要です。
最近では、チケットの画像をブログやSNSから拾うことができます。
拾った画像をそのまま悪用しているというケースも少なくありません。
そのため、
指定した文言を書いた用紙と一緒に撮影した画像を送ってもらい、実際に手元にあるかを確認してください。
チケットに記載されている
日時や場所、席の情報が分かるように写真を撮影してもらいましょう。
3-2.販売者の身元を確認する
販売者の身元を確認することも大切です。
住所や氏名がわかる
免許証を提出してもらいましょう。
しかし、身分証明書もインターネット上で入手した画像を使用したり、偽造したりすることも可能性です。
そのため、販売者の身元保証書を確認できても、この段階で相手を信用するのは辞めましょう。
3-3.チケットの受け渡しは手渡しで行う
チケットを売買する場合は、可能な限り、
手渡しで行うようにしましょう。
そのため、販売者の住所も意識して取引を行いましょう。
また、実際に手渡しで売買する場合は不安だと思うので、友人や家族などに同行をしてもらってください。
3-4.手渡しが不可能な場合は、代金引き換えで購入する
どうしても欲しいチケットを販売している人が遠方に住んでいる人だったという場合もあるでしょう。
このような場合は、手渡しでのチケットの受け渡しができません。
遠方の人と売買を行う場合は、
代金引き換えを選択するようにしましょう。
代金引き換えというのは、配送業者から品物を受け取ったときに、配送業者にお金を支払って預かってもらう代金システムです。
しかし、代金引き換えを利用したにも関わらず、封筒を開けたら、チケットが入っていないという事態もゼロではありません。
また、チケットが偽造されていることもあります。
そのため、
代金を支払う前に中身を確認しましょう。
3-5.指定の振込先銀行を調べる
振込先の銀行口座が、詐欺などに利用されていた過去がある場合は、
インターネットで調べることができます。(参考:
預金保険機構)
銀行振り込みを選択する場合は、振込先の口座が過去に詐欺などに利用されていないかを確認しましょう。
過去に詐欺などで利用されている口座だった場合は、詐欺で利用された
履歴があることが判明します。
4.東京オリンピック観戦チケットの詐欺手口に注意
2020年の東京オリンピック・パラリンピックの観戦チケットは
抽選方式となり、ものすごく
高い倍率となりました。
多くの人がオリンピックのチケットに興味を持ったのです。
このような背景を逆手に取った、チケットの出品が行われ始めています。
既に、ネットショッピングやオークションサイトで販売されているのです。
現在のところは、すべて
偽造されたチケットとなっていますが、エンブレムなどを無断で使用するのは違法行為となっているため、
購入者にも罰が科せられる可能性があるため注意しましょう。
4-1.警視庁サイバーセキュリティ対策本部でも注意喚起
今回の東京オリンピックのチケット購入については、抽選会で外れた方が多数いるため、抽選会に外れた方が
標的にされることは間違いありません。
例えば、東京オリンピック・パラリンピックの公式サイトのドメイン名は「tokyo2020.org」ですが、すでに
1,000件近くの紛らわしいドメイン名が登録されているのです。
そのため、本物のサイトと変わらない
詐欺サイトが作られる可能性も多いにあります。
このような背景から、警視庁サイバーセキュリティ対策本部でも、チケット詐欺に対する注意喚起がされています。
4-2.公式サイト以外からは購入しない
オリンピック観戦のチケットは再抽選会が行われます。
第1回目の抽選会で抽選から漏れてしまった方は、転売されているチケットではなくて、
公式サイトで抽選に応募するようにしましょう。
被害に遭わないためには、公式サイトからしか購入しないという姿勢を徹底することです。
無断転売は禁止されています。
また、出品されているチケットは
無効化となるため、入手できても会場には
入場することができません。
オリンピックの観戦チケットを手に入れたい人は、再抽選会のタイミングに応募するようにしましょう。
5.まとめ
チケット詐欺は、チケットが本当に届くまで詐欺かどうかを見極めることができません。
しかし、
本当に販売者の手元にあるのか、販売者の身元の確認など、できる対策はあります。
また、チケットの売買は直接会って受け取ったり、代金引き換えを利用したりするようにしましょう。
見知らぬ販売者と直接会うのは不安だと思うので、お会いして取引をする場合は2名以上で取引場所に向かうようにしてください。
チケットの売買は、掲示板などで行われるため、詐欺の被害に巻き込まれてしまうと対応や保証が付いていません。
そのため、お金は返金されにくく、取り戻せずに
泣き寝入りになってしまうケースが多いです。
取引を行う場合は、細心の注意を払いましょう。
騙されたお金を
MatoMaで返金してもらおう!
20秒でできる簡単登録
無料登録はコチラ