若い女性を中心に
エステローンの破産で悩む女性が急増しています。
なぜ、彼女たちは返済できないにも関わらず、契約してしまうのでしょうか?
そこには、
エステローンの金額の表示方法にカラクリがあります。
もし、ローンが返済できないという状況になった場合は、どう対応すれば良いのか気になる方もいるでしょう。
この記事では、エステローンで悩む女性の実態と返済に困った際の対処法について詳しく解説します。
ローンの返済に悩んでいる方は、この記事を参考にしてみてください。
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エステローンの破産で悩む女性が急増
女性は何歳になっても美しくありたいものです。
美容にお金をかける女性が増えていますが、とくにエステの契約は分割払いでの契約をすることが多く、後でローンを返済できなくなってしまうというトラブルが相次いでいます。
エステローンの破産で悩む女性が急増しているのです。
ここでは、どのような相談がされているのかをご紹介します。
相談事例①:買い物依存症の女性
私は以前、流産や生活環境の変化によるストレスで買い物依存になり、200万くらい借金をしてしまいました。
親に払ってもらって完済したことがありますが、また1年ほど前から旦那の転勤に伴う引越しや妊娠によって、周りに知り合いもおらず働きにも行けず、家に閉じこもるストレスでまた買い物依存になり、ショッピングやエステなどの浪費だけで320万円の借金をしてしまいました。
最初はクレジットカード3社で満額まで借りてしまい、アルバイトで月5000円〜20000円の給料では返済が間に合わず、7月頃に返済のためにと銀行のカードローンを借りて返済に当てて、子ども0歳の預け先と就職口をみつけるまでつなげようとしました。
ですが、現金を持つと誘惑に負けてしまい、結局それも浪費に使ってしまいました。
個人再生した方が良いでしょうか?
(引用元:弁護士ドットコム)
相談事例②:家族から相談が寄せられる
エステローンの破産は、本人自身だけの問題ではなくて、家族にも迷惑をかけることになります。
別れた元妻のエステのローン毎月三万円を私が支払っています。
あと50万ほどローンが残っています。
元妻は無職でローンが組めず、私のクレジットカードでローンを組みました。
離婚したのだから、その分を元妻に支払ってもらいたいのですが、応じません。
支払いを止めたら私がブラックリストに載ってしまいますし、支払いを止めるわけにもいかず困っています。
車のローンなどは払えなくなったら車を差し押さえされますよね?
そんな感じでエステも行けなくなるように出来ないのでしょうか?
ブラックリストに載らない方法でどうにか出来る方法はありませんか?
(引用元:弁護士ドットコム)
エステローンを滞納後の取り立て内容
ローンを滞納してしまうと不安になることが、今後の生活と家族に迷惑をかけないかどうかでしょう。
ここでは、ローンを滞納するとどのような取り立てが来るかについて解説します。
督促状の送付
まずは、滞納分のローンの返済を促す
督促状が送られてきます。
別名「
催告状」という名前で送られてくることもあるでしょう。
督促状も催告状も、
指定期日までの滞納分の入金を促すものです。
場合に応じては、電話での督促も行われます。
一括返済の請求
ローンを締結する場合は、返済期間が決められています。
これらの期間に返済できない場合は「
期限の利益損失」に該当してしまうのです。
そのため、
分割払いで支払う予定だった金額を、すべて一括で支払うように要求されます。
たとえば、100万円のローンを組んで、20万円を分割払いで支払っている場合は、残りの80万円の一括払いが求められます。
ブラックリストへの掲載
ローンを滞納してしまうと、
信用情報機関へ滞納者として通告されて記録されてしまいます。
この記録が、
いわゆる「ブラックリストに掲載されている」状態です。
ブラックリストに掲載されてしまうと、数年間に渡りクレジットカードを新規作成できなかったり、自動車や住宅ローンなどを組めなくなってしまいます。
法的手続きの開始
法的手続きの開始は、簡単に言えば「裁判所に訴えられてしまう」という事です。
支払督促や
訴訟など、強制執行をするための法的手段がとられます。
強制執行
裁判の判決により得た債務名義に基づいて、財産に対する
強制執行を行われます。
動産執行では、
自動車や宝石類などが差し押さえられることになります。
債権執行では、
銀行の預貯金口座が差し押さえられたり、給与を差し押さえられることもあります。
そのため、職場にも迷惑がかかり、仕事を続けるのが難しくなってしまう恐れがあります。
エステローンの破産に陥る仕組み
ローンの破産で悩む女性は多いことは理解して頂けたと思いますが、破産に陥ってしまう仕組みについて解説します。
甘い誘惑に乗り簡単に契約する
エステサロンのスタッフの薦めによって、高額なエステの契約を簡単にしてしまいます。
とくに、学生や若い女性の場合は、美容に興味が高くて、分割払いなら返済していくことができそうと判断して、契約をしてしまうことが多いです。
分割払いをするほど返済総額が増える
分割払いは1回の支払総額が少ないため、若い女性を中心に契約してしまうと説明しました。
しかし、
実際は分割払いを選択すると、返済総額が増えて、15%~18%という法律で決められた上限の金利に近い金利が付きます。
これは、信販会社や消費者金融から借り入れるときも同じです。
また、
分割回数が増えれば増えるほど、最終的に支払う利息額は増えるため、エステの支払いを多数回のローンで組んでしまうと、支払えなくなるという利用者が続出してしまいます。
エステローンの破産に対する対処法
エステローンの破産で悩む人は多いようですが、実際に破産で悩んだ際の対処法はどうすれば良いのでしょうか?ここでは、破産に対する対処法について解説します。
エステローンの解約
エステローンは、解約することができます。
利用期間が1ヵ月を超えて、ローンの支払総額が5万円を超える金額のローンは、クーリングオフの対象です。
また、途中解約の方法としては、
クーリングオフ(全額返金)と
中途解約 の2つの方法があります。
クーリングオフ(全額返金)する場合
クーリングオフは、エステの契約自体を消滅させる効果があります。
エステ契約をし、法律で定められた事が記載された書面(法定書面)を受領してから
8日以内であれば、クーリングオフができます。
このクーリングオフを適用すれば、エステの契約金額を全額返金してもらえるので、クーリングオフの手続きをしましょう。
クーリングオフは、法律上、書面で申請します。
自分自身で、クーリングオフの書面を書いても良いですが、書面をエステ会社に送付する前に、弁護士にチェックをしてもらいましょう。
書面の書き方を間違えてしまうと、効力が得られない可能性があります。
【クーリングオフ時の書面の記載内容】
タイトル、契約年月日、商品名、契約金額、会社名、返金を求める理由、残りの契約を解除した意思、書面を書いた年月日、申込者の住所、申込者の氏名等を記載します。
中途解約をする場合
契約日から8日以上経過した場合は、クーリングオフを適用することはできません。
中途解約の処理は、基本的には契約条項に従うことになりますが、
違約金が発生する可能性があります。
ただし、特定商取引に関する法律により、損害倍書額の予定額や違約金に上限が設けられています。
【違約金の金額】
サービス開始前:2万円が上限
サービス開始後:2万円もしくは残額の10%に相当する金額のいずれか低い方が上限
債務整理を行う
債務整理とは、エステローンなどの
支払いが困難な債務について、返済日を調整したり、借金の一部を免除してもらったりするものです。
借金を支払えなくなった人が、債務整理を行って生活を再建するケースは多く、ローンの破産でも債務整理はよく行われます。
債務整理には、
任意整理、
個人再生、
自己破産があります。それぞれの特徴は下記の表の通りです。
債務整理の種類 | 減らせる借金額 | こんな人におすすめ |
任意整理 | 借金の利息・遅延損害金 | ・3年程度で金を完済できる人・収入と比較して借金が過大でない場合 |
個人再生 | 数万円~数千万円 | ・借金が過大である人・マイホームを残したい人 |
自己破産 | 税金等を除く借金全て | ・将来的にも返済の見込みがない人 |
まとめ
若い世代の女性は、美容に対する興味関心が強いです。
エステは高額な商品になりますが、分割払いなどの金額を見ると、とてもリーズナブルに感じてしまいがちです。
しかし、実際は高い金利も付くため、総支払金額は高額となります。
そのため、エステを契約する際は「本当にローンを返済していくことができるのか?」を慎重に考えて契約をしてください。
もし、ローンの破産に悩んだ際は、契約を解約するか債務整理を検討してみましょう。
もし、債務整理をご検討の場合は、弁護士法人あまた法律事務所にご相談ください。
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